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『ブラスト公論』クルーがいろいろ書いたり書かなかったり。

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人生において間違いはむしろ必要だと思うよ+今月の推薦図書



今回は当ブログのメールアドレスから直接メールでご指摘頂きました。
(なにげに初めてのケース)


■P91「総統、立てました!の巻」右から2列目、宇多丸の発言
誤 直喩を全部文字通りに受け取る人がいたら~

正 隠喩(もしくは暗喩)を全部文字通りに受け取る人がいたら~

以下、メールをくれた歪Rさんの解説。

(前提発言である)
「サッチャーは鉄のような女」ならば直喩ですが
「サッチャーは鉄の女」は文字上比喩の形をとっていないので
隠喩なのではないかと思いました。


え? と思って調べてみると……

ちょくゆ【直×喩】
修辞法の一つ。「たとえば」「ような」などの語を使ってたとえる仕方。例、「馬のように長い顔」。
いんゆ【隠×喩】
修辞法の一つで、たとえを引いて説明するのに、表現上では「の如(ごと)し」とか「ようだ」のようなたとえの形式になっていないもの。「雪の肌」「りんごのほお」のようなもの。暗喩。

……やべ。
これまでイキフンで使ってた!
きゃぁぁぁあああ!


ということで、本の間違いがまたひとつ減ったと同時に、ちょっと賢くなってしまいました。
ありがとう!

歪Rさんのブログも嫉妬するくらい文章ウマいのでみんな読むといいよ。

106 cassette tape recorders





で。

これだけだとナンなので……

久々に推薦図書を。


偶然、ネット上でこの文章を見かけたんですよ。

「いじめ加害者を出席停止にすれば問題は解決するのか」

(以下リンク先から引用)
 昨今の子どもたちの間では、消費文化以外の若者文化が極度に貧困化した結果、彼らの人間関係から緩衝帯が消えてしまい、関係それ自体が赤裸々になってきています。お互いの関係を維持するために頼るべきものが、関係それ自体にしかありえなくなり、安定した距離感が失われてきています。今日のいじめ行為は、このような事態が進行するなかで、いわば人間関係の重さに風穴を開けるためのテクニックの一つとなっています。その意味において、往年の若者文化と機能的に等価なものとなってしまっているのです。このような事態を解消するにはどうすればよいのか、それこそがいま最優先に問われるべき重要課題ではないでしょうか。

「浮気は文化だ」ならぬ、「イジメは文化だ(担ってる役割が同じって意味で)」!
なんか斬新! しかもなんか説得力ある!

と思って、早速読んでみました。


20070309212511.jpg


『「個性」を煽られる子どもたち—親密圏の変容を考える』(岩波書店)
土井隆義
amazonはこちら


妙に安いなー(¥504)と思って届いてみたら、70ページちょっとの小冊子なのね。
職員室とかでよく見かける雑誌みたいな。
読み終わるのに1時間もかからないんじゃないかな?
文章も平易かつ超明快なので中学生くらいでも理解出来ると思う。

ただ、内容は凄いぜ!
公論単行本が一冊かかってヒーヒー辿り着いた結論を、もの凄くタイトに、しかも説得力ある形でサクサク片付けてってます。

上のリンクから目次をチェックするだけで、間違いない感じは伝わると思うんですが、特に「個性的でなければならない」という社会的圧力の欺瞞と害について、淡々と、しかし決定的にあぶり出していく様子はかなり興奮しますよ。

パンチラインだらけで引用する場所を選ぶのすら困難なんですが、ビックリしたという意味で、最終ページからここを紹介。

 ~成長の中で徐々に創り上げていくものとしてではなく、生まれ落ちたときからすでに備わっているものとして「個性」をとらえる見方は、近年にわかに注目されるようになってきた「心の教育」にも如実に反映されているようです。たとえば、文科省は、全国の小中学生を対象に道徳教育用の冊子『心のノート』を二〇〇二年度から配布していますが、そこには「自分の心に向かい、本当の私に出会いましょう」といった文言が盛り込まれています。「自分の心」とは、「私」が「向き合う」客体であって、「本当の私」とは、そこで「出会う」先験的な実在とみなされているのです。しかし、私たちは、そのおかしさに早く気づくべきです。人間の成長を期待するものが教育である以上、それは「個性を生かす」ものではなく、「個性を伸ばす」はずのものだからです。


道徳の授業……ヒドイことになってんのな~。


公論読者には文句なくオススメの名著です。


(古川)
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ブラスト公論―誰もが豪邸に住みたがってるわけじゃない

  ブラスト公論―誰もが豪邸に住みたがってるわけじゃない作者: 宇多丸, 高橋芳朗, 郷原紀幸, 前原猛, 古川耕出版社/メーカー: シンコーミュージックエンタテイメント発売日: 2006/03 メディア: 単行本 ライムスターの宇多丸を筆頭に、ヒップホップ誌『ブラスト』の編集

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Author:公論クルー
宇多丸
「武道館アーティスト」「ギャラクシー賞受賞ラジオパーソナリティ」「早大卒」

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「フォトグラファー」「表参道のギャラリーディレクター」「名将」

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「独禁法に引っかかるほどの売れっ子音楽ジャーナリスト」「セレブとの会見多数(フックアップの可能性大)」「高卒」

古川 耕
「放送作家」「小説家」「音楽プロデューサー」

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「学習塾経営」「元ファッションブランド・ディレクター」「強豪草野球チームの首位打者」

twodawn@wing.ocn.ne.jp

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