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『ブラスト公論』クルーがいろいろ書いたり書かなかったり。

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ブラスト公論のつくりかた そのご

今やインタビュー記事では必ずと言っていいほど見かける「(笑)」。
なぜ公論では一切使われなかったのか?

いくつか理由はありますが、その前にまず「(笑)」とは何なのか考えてみましょう。

やれ、30年ほど前の『りぼん』の読者コーナーがキッカケだとか、80年代のパソコン通信から徐々に市民権を得たとか、その浸透経路には諸説ある「(笑)」(もちろん初めて使用されたのはもっと古いようです)。
その使用目的を大別すると、「1.発言の合間や末尾に付けることで、その発言が冗談のニュアンスを含んでいることを表わす」「2.“ここで笑い声が起こった”と示すことで現場の和やかな空気を伝える」といったところでしょうか。
いずれにせよ、どちらも「会話文だけでは再現しきれないニュアンスを補強する」ための記号であり、前回書いた高橋芳朗のテープ起こしの魅力──ニュアンスの緻密な再現力──からすれば、本来「(笑)」ほど便利な道具もないはずなのです。

しかし高橋はテープ起こしの段階から「(笑)」を使わなかった。
なぜか?

まずひとつは、「(笑)」という記号を書き手と読み手とで共有する、馴れ合い的な空気を避けたかった、というのがあるのでしょう。本人に確認したわけではないのですが、高橋はそもそもスマートな文体を好むライターです。「ここが笑うところですよ」という目配せでもある「(笑)」を入れることで、“クール”さが損なわれ、ある種ウェットな文体になってしまうことを恐れたのかもしれません。
また、公論自体が「笑える発言」で多くを占められているため、いちいち「(笑)」を付けていたら字面的にとてもうるさいものになっていたでしょう。さらに言えば、ボケの発言のあとに「(笑)」を付ければそれがボケだと伝わりやすくなる反面、ボケとしてのインパクトは半減するわけで、「笑わせる文章」として見た場合あまりウマイ手とはいえません。

以上のような理由から「(笑)」は使われなかった……

と思っていました。
しかし、実はより本質的な意味で「(笑)」を避ける意味があることを、我々自身、連載を続けながら気付いていくことになります。

それは、一言で言えば、「公論は現場の空気を正しく伝えてない」ということです。

続くっ!

(古川)
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